思路障害

思考の異常の1つで、思考過程に異常があることをさす。
思路障害には次のようなものがある。
  • 観念奔逸:次々に考えが浮かび、思いつきで思考の方向がそれてしまうため、まとまらない状態。躁状態でみられる。
  • 思考制止:観念奔逸とは逆に思考が不活発になり、なかなか考えが浮かばず停滞してしまう状態。うつ状態にみられる。
  • 滅裂思考:思考を構成する観念の間に意味の結びつきが乏しくなる状態。統合失調症でみられる。軽症は連合弛緩とよばれ、発言の大意をとることは可能であるが、重症は言葉のサラダとよばれ、無関係な単語の羅列を行う。
  • 思考途絶:思考が途中で突然提示すること。統合失調症でみられる。
  • 保続:直前の反応を切り替えられないため思考が前に進まない状態。脳器質障害でみられ、前頭葉障害で多くみられる。
  • 迂遠:瑣末なことまでこだわるため、要領よく思考目標に達せず、まわりくどい状態。老化、てんかんなどの脳器質障害でみられる。

注目の記事

熱傷

≪病態≫ 熱の作用で、細胞レベルでたんぱく質が変性することにより生物学的活性が失われ、膜脂質の流動性が高まり、膜内の酵素活性が失われ、細胞機能が障害される。 熱の直接作用により、表皮や真皮に障害が …続きを読む…