慢性甲状腺炎(橋本病)

甲状腺における慢性の炎症性疾患であり、中年女性に多く、血中に抗甲状腺自己抗体が証明され、自己免疫疾患の一つと考えられている。
本症の70~80%は甲状腺機能は正常であるが、残りの20~30%は加齢とともに機能が低下し最終的に機能低下症を呈する。
わが国では約10万人の患者が言うので、日常診療にてしばしば遭遇する。
症状
びまん性甲状腺腫大(ただしBasedow病などほかの原因が認められないもの)がみられる。
②検査所見で
 ・抗TPO(またはミクロゾーム)抗体陽性
 ・抗サイログロブリン抗体(Tg)陽性
 ・穿刺吸引細胞診にてリンパ球浸潤
 のいずれかが認められたら、慢性甲状腺炎(橋本病)と診断する。
治療
1.甲状腺腫のみで機能正常のときは、経過観察。
2.機能低下症のときは、甲状腺ホルモン(T4製剤)を投与する。

(参照:クエスチョンバンク)

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