拡張型心筋症(dialated cardiomyopathy)

《病態》
心筋の変性により、心室が著名に拡大し、心筋収縮能が低下し、心拍出量の低下がみられる。
《疫学》
家族性が見られることもあるが、肥大型心筋症に比べると稀。
中年男性に比較的多い。肥大型心筋症に比べ、予後不良。
《症状》
心不全症状、不整脈、突然死。
《検査》
心筋収縮能の低下(EF<55%)
病理学的所見:心筋間質の増大。線維化。
心エコー:左室内腔の拡張。
《治療》
心不全症状に対し、利尿薬、βブロッカー、ACE阻害薬を用いる。
左房内に血栓が生じる場合は、抗凝固療法。
根治治療としては心移植。

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