未熟児網膜症
網膜血管が未発達である未熟児に対して、高濃度酸素を持続供給した結果、網膜血管末梢に閉塞性変化が生じ、その後、酸素供給を中止すると網膜が低酸素状態となり、硝子体への血管新生が起こる。
症状、治療
- 進行例では、瞳孔領に白い組織塊(白色瞳孔)を示す。
- 予防として、酸素投与の濃度をなるべく低くし、期間を短くする。
- 進行例では新生血管による組織増殖が網膜を牽引し、高度の網膜剝離が生じる危険性があるため、光凝固、冷凍凝固を行い、末期では硝子体手術を行う。
- 急速進行例では、早期にレーザー光凝固を行う。