狂犬病

狂犬病は、ラブドウイルス属のRabies virusによる感染症である。ほとんど全ての肉食陸上動物が自然宿主で、ヒトは偶発的に感染する終末宿主である。

臨床像

  • 感染動物による咬傷から1〜2ヶ月の潜伏期間をもって、発熱、頭痛、全身倦怠感などの非特異的症状を呈する。さらに筋肉のけいれん、自律神経症状、幻覚、嚥下困難、恐水症、恐風症などの神経症状をしめしたのち、ほぼ100%が死に至る。
  • 感染動物に噛まれることでウイルスが筋肉や結合組織に侵入し、末梢神経に入り込んで上行性に脳に到達し、脳実質に感染して細胞を破壊する。このことにより反射亢進、けいれんや知覚過敏、自律神経障害などの症状を呈する。
  • 感染者の約20%は狂犬病に特異的な症状は示さず麻痺のみを示す。(麻痺型)
  • 我が国では飼い犬登録と予防接種、野犬の管理などにより、昭和32年以降国内感染の報告はなくなった。しかし、平成18年にフィリピンからの帰国者の感染が報告されており、密輸入などによる狂犬病感染動物との接触の可能性も考えられることから、狂犬病の危険性を否定できない。

治療

  • 確立した治療法はない。しかし、潜伏期間は平均1〜2ヶ月と長いため、感染の可能性がある場合は直後から連続的にワクチンを打つことで発症を回避できる。

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