皮膚腺病

皮膚腺病(scrofulodermaとは、真性皮膚結核1種で、頚部ないし腋窩に見られる無痛性の膿瘍(冷膿瘍)である。リンパ節や骨、関節、筋肉、腱など皮膚に近い病巣から結核菌が波及して生じるもので、真性皮膚結核の中では尋常性狼瘡とともに高い頻度で見られる。通常は頚部のリンパ節が腫大することから始まり、次第に大きさを増して膿瘍となり、皮膚が自壊して潰瘍ができる。

皮膚腺病と鑑別すべき疾患としては、ゴム腫、悪性リンパ腫、非定型抗酸菌症がある。

治療は、抗結核薬の多剤併用療法である。

注目の記事

眼内レンズ縫着術

眼内レンズ縫着術 概念:眼内レンズを挿入する場合には嚢内固定、嚢外固定の両手技があるが、水晶体全摘出術を行なったり、チン氏帯が高度に断裂した場合には水晶体嚢による眼内レンズの支持が得られないため、毛様 …続きを読む…