睡眠-覚醒のフリップフロップモデル
腹外側視索前野(Ventrolateral preoptic:VLPO)と脳幹および前脳の覚醒系とは相互抑制している。
フリップフロップが「オン」の状態ではVLPOが抑制、覚醒系が活性化している状態になり、アセチルコリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの伝達物質が放出される。
フリップフロップが「オフ」の状態では、VLPOが活性化、覚醒系が抑制している状態になり、伝達物質は放出されない。
また、オレキシン系の就職により、覚醒系は活性化される。これにより高度覚醒状態になり、伝達物質の放出もさらに増加する。
そして、アデノシン系の作用により、VLPOへの抑制が解除され、VLPOが活性化、覚醒系が抑制される。