睡眠-覚醒のフリップフロップモデル

腹外側視索前野(Ventrolateral preoptic:VLPO)と脳幹および前脳の覚醒系とは相互抑制している。
フリップフロップが「オン」の状態ではVLPOが抑制、覚醒系が活性化している状態になり、アセチルコリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの伝達物質が放出される。
フリップフロップが「オフ」の状態では、VLPOが活性化、覚醒系が抑制している状態になり、伝達物質は放出されない。
また、オレキシン系の就職により、覚醒系は活性化される。これにより高度覚醒状態になり、伝達物質の放出もさらに増加する。
そして、アデノシン系の作用により、VLPOへの抑制が解除され、VLPOが活性化、覚醒系が抑制される。

注目の記事

急性尿細管壊死(ATN:acute tubular necrosis)

〈概念〉 ・ 腎虚血や、腎毒性物質によって尿細管上皮が壊死性変化を起こした状態。 ・ 急性腎不全の原因として最も多い。 ・ 成因として、血流障害あるいは尿細管上皮に対する直接の障害が考えら …続きを読む…