硬結性紅斑(Bazin硬結性紅斑)

中高年女性の下腿に好発する、硬結を伴う紅斑や皮下結節である。
結核疹(Bazin型:結核菌に対するアレルギー反応)と、非結核性(非Bazin型)の場合があると考えられている。

臨床


  • 下腿にびまん性、対称性に隆起性の暗赤色浸潤性紅斑、皮下結節を認める。結節性紅斑に比べ、圧痛、熱感などの局所反応が弱い。
  • ときに潰瘍を認める。
  • 病理組織学的には小葉性脂肪織炎であり、乾酪壊死を伴い、巨細胞および類上皮細胞の浸潤(類上皮細胞肉芽腫)がみられる。
  • ときに血管炎がみられる。

治療


  • D6結核感染の有無を検索し、陽性の場合は結核の治療を行う。
  • 非結核性の場合には安静の上、NSAIDs、ステロイド投与などを行う。

注目の記事

白内障

病態 白内障とは、眼球内の水晶体が混濁する疾患です。水晶体混濁の増加は水晶体内のαクリスタリン蛋白変性に伴う不溶性蛋白増加が指摘されています。白内障で最も多いのは加齢に伴う老人性白内障です。年代 …続きを読む…