≪病態≫
糖尿病患者の角膜知覚低下(三叉神経の機能低下)、涙液分泌減少(涙線機能不全)、上皮接着性低下(基底細胞の異常)に伴う、角膜上皮障害。角膜内皮細胞の形態異常も併存する。これはアルドース還元酵素の関与するポリオール代謝の亢進に基づくものと推測される。
≪所見≫
手術後やレーザー後に生じやすい。点状表層角膜章、再発性角膜上皮びらん、遷延性角膜上皮欠損、角膜浮腫の遷延など。
≪治療≫
血糖コントロールが基本。
血清点眼、治療用コンタクトレンズ、ヒアルロン酸点眼、アルドース還元酵素阻害薬点眼などで、上皮の修復を促す。