肥満低換気症候群

肥満低換気症候群(OHS)は高度肥満(BMI ≧ 30 kg/m2),高二酸化炭素血症(PaCO2 ≧ 45 mmHg)を伴う重症のOSAS,あるいは夜間の低換気例であり,ガス交換障害が高度であるため循環系合併症を惹起しやすく,予後不良の病態である。過去に Pickwick 症候群と呼ば れていたものに相当する。現在ではOHSは OSAS の最重症型と考えられている。治療には減量と同時にnCPAPが必要である。しかし,通常のOSAS患者に比して高圧のCPAPが必要であったり,CPAP だけでは睡眠中の低酸素状態(SaO2 の低下)を防止できない場合があり,bilevel PAPやAuto–CPAPによる治療が必要となることもある。無治療のOHSは非 OHS患者に比して予後が悪く,適切な治療法の確立が望まれている。 

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心室中隔欠損症(ventricular septal defect: VSD)

≪疫学・概念≫ 先天性心疾患は出生児の1%ほどが合併する。心室中隔欠損とは心室中隔に欠損校が存在する奇形である。心室中隔は漏斗部中隔、膜様部中隔、肉柱性中隔、流入路中隔の4部分に分けられ、これらの中 …続きを読む…