虚偽性障害
意識的かつ意図的に病状などについて虚偽を並べ立てる精神障害の一種である。患者は、徴候や症状のふりや誇張、あるいは悪化を訴え病人の役割を引き受けることで満足感を得る。徴候、症状は身体的、精神的なものの両方がある。その最も重症なタイプはミュンヒハウゼン症候群である。詐病には、金銭などもっと了解可能な利益に関する動機がある。近来治療の対象とみなされるようになった。病状には以下のような特徴がある。
詐病(刑罰の軽減や保険金をもらうのが目的)と違い、経済利得、法的責任の回避などの動機でない。
病人として医師や看護師に大切にされるという、病気利得を得ることが目的である。
不要な薬を飲むなどして病気の症状を意図的に捏造する。
『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)では独立した分類であったが、第5版のDSM-5では「身体症状症および関連症群」に含まれ、作為症の診断名も併記される。