西勝造
西勝造
土木技師・健康理論家
にしかつぞう(1884-1959)
神奈川県生まれ。幼少時は健康に恵まれたが、13歳の頃より原因不明の下痢と微熱が続き、医師の治療にも反応しなかった。両親は数々の名医を受診するも診断がつかず、やがて西洋医学からも東洋医学からも見放されてしまう。そこで16歳の時「このまま死んでたまるか、自分の体は自分で治してみせる」と一大決意し、古今東西の本を読み漁り、そこに紹介された数百種類もの健康法を手当たり次第に実行したが、1週間から数カ月すると副作用が現われるため治癒しなかった。「医師の言っていることとは反対のことをやってみよう」と決意し、下痢をしているときに禁止されていた生水の少量飲用を開始すると、慢性の下痢が快癒した。この経験から、いわゆる西洋医学に強い疑問を抱くようになり、さらに多くの文献研究と実証を重ねた。44歳時、その集大成である「西式健康法」を発表し、全国各地で講演を重ねた。食事、運動、入浴を中心にした独自の健康法は、多くの実践者を生み、現在は西医学研究所に受け継がれている。学校教育による医学教育は受けておらず、本業は設計技師であり、東京都の地下鉄の設計などを手掛けた。