視神経乳頭毛細血管腫
血管内皮細胞と周皮細胞の増殖による良性腫瘍 Von Hippel-Lindau病の部分症状のことが多い。
≪所見≫ ・内方発育型 視神経乳頭上に境界鮮明な赤色の血管性腫瘍。(硝子体側への発育) まれに網膜剥離を伴う。 ・外方発育型 境界不鮮明で、乳頭縁がわずかに隆起する。 網膜滲出や漿液性網膜剥離を伴う。
FAでは、動脈から無数の微細な毛細血管が出現、静脈から蛍光漏出があり過蛍光となる。
≪鑑別診断≫ 外方発育型の場合は、乳頭浮腫、視神経炎、乳頭隣接毛脈絡膜炎との鑑別が必要。
≪治療≫ 無症候性の場合はそのまま経過観察。 網膜滲出液が黄斑に及ぶと視力障害が出現するため、光凝固などを行うことあり。