輸血後GVHD

血液製剤中のリンパ球によりGVHDが起こる。
血液製剤中のリンパ球はほぼ除去されている。普通、わずかに残存しているリンパ球は、受血者の免疫応答によって排除される。しかし、何らかの原因で残存リンパ球が増殖しGVHDを起こすことがあり、これをGVHD">輸血後GVHDと呼ぶ。

原因

血液製剤のHLAがホモで、HLAが半合一致

例)血液製剤のHLA(A/A)、受血者のHLA(A/B)の場
血液製剤から見て、受血者の組織は自己にないBを含むので、異物と認識する。
受血者から見て、血液製剤の組織は自己にあるAしかもたず、異物と認識できない。
→血液製剤中のリンパ球の免疫応答のみ起こり、GVHDとなる。

受血者の免疫不全状態

HLA型にかかわらず、受血者が免疫応答で血液製剤中のリンパ球を排除できないので、GVHDが起こる。

症状

血液製剤中のリンパ球が10日ほどかけて増殖した後、症状があらわれる。
  • 高熱
  • 紅斑
  • 下痢
  • 多臓器不全
  • 出血傾向

注目の記事

初めての方へ

Web医学辞典メディペディアへようこそ!!この医学辞典は日本中の医師・歯科医師の知恵を結集して、自由に執筆でき、無料で利用できる電子医学辞典を創ろう!というアイディアが結実したものです。このアイディア …続きを読む…