騒音性難聴

騒音性難聴(noise deafnessとは、慢性的な騒音により生じる感音性難聴である。初期には耳鳴りが先行し、両側性に難聴が進行する。難聴が進行して会話音域の周波数まで障害が及んだときに初めて難聴を自覚することが多い。

純音オージオグラムを行うと、4000Hz付近の特徴的な聴力低下が見られ、これをC5-dipという(C5とは5点のハ音、すなわちピアノの鍵盤で一番右端のドの音を指す。C54186Hz)。

難聴を自覚した時にはすでにかなり進行しており、元に戻すことは困難なので、騒音下で長時間就業する場合には耳栓などによる予防策が重要となる。

治療としては、ステロイドやビタミンB12、プロスタグランジン製剤、ATP製剤などの投与、耳の安静が行われる。

注目の記事

急性尿細管壊死(ATN:acute tubular necrosis)

〈概念〉 ・ 腎虚血や、腎毒性物質によって尿細管上皮が壊死性変化を起こした状態。 ・ 急性腎不全の原因として最も多い。 ・ 成因として、血流障害あるいは尿細管上皮に対する直接の障害が考えら …続きを読む…