Fisher症候群

ギラン・バレー(Guillain-Barre)症候群の一亜型。運動失調、深部反射消失、眼筋麻痺が三主徴。

症状

症状の展開に連れて、瞳孔と調節が侵される全眼筋麻痺に進展する。比較的予後は良好である。

顔面神経麻痺、呼吸及び嚥下困難を示すこともある。

原因

自己免疫あるいは、Viral infection の関与が示唆される。

検査

神経学的身体所見:対称性の筋力低下、深部腱反射の低下や消失

神経伝達速度:末梢神経伝導速度遅延

髄液検査:脳脊髄液中に蛋白が増加しているが、細胞の増加は認めない(蛋白細胞解離)

血液検査:血清中に抗ガングリオシド抗体を認めることがある

(ギラン・バレー症候群と同様)

予後

多くは数週間以内に自然軽快する。

注目の記事

エナメル質

エナメル質 エナメル質…歯冠象牙質の表面を覆う、人体で最も高度に石灰化した上皮組織である。人体では唯一の外胚葉由来の上皮性石灰化組織でほとんど無機結晶から構成され、細胞成分を全く含まない。完成した歯 …続きを読む…