インスリノーマ

〔概念〕
膵島β細胞の腫瘍。40~60代に好発し、若年の場合は、MEN1の可能性がある。
〔症状〕
Whippleの3徴候
①空腹時の低血糖
②低血糖症状
③糖分摂取により速やかに改善
また、低血糖症状としては、以下のようなものがある。
中枢神経機能低下→意識障害、けいれん、複視、もうろう状態、傾眠など
交感神経刺激→心悸亢進、頻脈、振戦、皮膚蒼白、冷汗
低血糖が慢性化することにより、精神症状、記憶障害、知能障害、性格変化、行動異常などが生じることもある。
〔検査〕
代表的な所見
①血糖値:≦40mg/dl
②低血糖時のIRI:≧6μU/m
③Cペプチド:≧0.6ng/ml
④SU薬などの低血糖を起こす薬剤の未使用
⑤インスリン自己抗体・インスリン受容体抗体(-)
負荷試験
①Cペプチド抑制試験:インスリンの持続注射→Cペプチド分泌が正常に抑制されるかどうかを見る。
②72時間絶食試験:インスリン・Cペプチド分泌が正常に抑制されるかどうかを見る。ただし、血糖値が45mg/dl以下になったら危険なので中止する。
腫瘍の局在検査
①超音波検査
②選択的Ca動脈内注射、肝静脈サンプリング:膵頭部または膵体尾部の動脈にCaを注入し、肝静脈採血で、インスリン分泌増加を確認し、腫瘍の位置を同定する。
〔治療〕
①摘出可能な場合は、腫瘤核摘出または肝静脈サンプリング
②悪性で摘出不可能な場合は、内科的治療(ストレプトゾシンなど)を行う。

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