メタボリック症候群
メタボリック症候群
metabolic syndrome
肥満と内臓脂肪の蓄積を本体とし、糖尿病・高血圧・高脂血症へと移行する初期段階の生活習慣病。運動不足と栄養過多を原因とする。診断基準の中心は腹囲とBMIで、血糖、脂質、血圧の基準値と喫煙歴を加味した上で総合的に診断し、重症度は危険度に応じて、「積極的支援」「動機づけ支援」「情報提供」と3区分される。
2007年3月に、厚生労働省はこのメタボリック症候群(内臓脂肪型肥満)に重点を置く新しい健診の方法を策定した。へそ腹囲の長さやLDLコレステロールなど、従来の健診になかった検査項目を追加し、発病の危険度別に3段階に区分する。40~74歳の全国民を対象に2008年4月から実施が予定されている。市町村や企業健保などの医療保険運営者(保険者)に保健指導を義務づけ、健診受診率や指導実施率、患者減少率などの成績に応じて高齢者医療費の分担額を加減する制度の構築を通じて、医療費の削減を目標としている。積極的支援を要する人には、医師や保健師らが面接して行動目標を立てさせ、集団指導や電話などの手段で3カ月以上継続的に指導し、半年後に目標の達成度を評価する。動機づけ支援の人にも同様に健診後に面接して行動目標を立てさせ、半年後に評価する。