尿毒症(uremia)
〈概念〉
・ 腎不全に、さらに嘔気、嘔吐、中枢神経症状、その他の症状が現れた状態。
・ 腎不全により生体内に蓄積・不足する特定の物質によると考えられている。
・ 通常、クレアチニン・クリアランス(Ccr)が正常の10%以下になると尿毒症症状を呈する。
〈好発〉
末期腎不全患者
〈症状〉
① 神経・精神症状:全身倦怠感、頭痛、意識障害、痙攣
② 呼吸器・循環器症状:uremic lung、うっ血性心不全、虚血性心疾患、貧血、易出血、高尿酸血症
③ 消化管症状:悪心、嘔吐、口内炎、アンモニア性口臭、消化管出血、潰瘍
④ 皮膚症状:かい痒症、出血班、皮膚出血など
〈検査〉
・ 水・電解質異常、アシドーシス
・ BUN・Cr↑、Vit.D活性↓、EPO↓
〈治療〉
透析(血清K高値に注意!)