ロドプシン
rhodopsin
タンパクについて
網膜桿体細胞(rod)に存在する視物質(visual pigment)。ロドプシン(rhodopsin)という名称は、膜7回貫通型タンパクであるオプシン(rod opsin)と脂質であるレチナール(ビタミンAの誘導体)という光吸収物質が共有結合した構造になったものをいう。オプシンは7本のへリックスにより中央にレチナールを取り囲むような構造をとり、296番目のリジンでレチナールと共有結合している。また、ロドプシンはN末2番と15番のアスパラギン酸で2つのoligosaccharide groupsとも結合しており、レクチンを用いての視細胞研究やconAを利用したロドプシン精製が行われていたのはこのためである。 レチナールは光吸収後11-cis型からall-trans型に形を変え、さらにオプシンも構造変化をおこしてレチナールが解離する。その後オプシンはG蛋白を活性化してシグナル伝達する。
関連眼疾患
欧米ではRHO遺伝子異常がautosomal dominant の網膜色素変性の原因遺伝子として非常に重要であるが(autosomal recessive RPの原因遺伝子でもある)、日本人の常染色体優性型の網膜色素変性(ADRP)の原因としては5%程度である。
[http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/dispomim.cgi?id=180380 NCBIロドプシンdata base]
[http://www.retina-international.com/sci-news/rhomut.htm ロドプシンmutation database]
実験方法、試薬など
[http://medipedia.jp ロドプシンの精製方法文献]
抗体
RetP1 mouse monoclonal Ab N末アミノ酸認識 WB,IH