多発性軟骨炎

多発性軟骨炎

眼の強膜炎をおこす疾患の一種。本疾患の病因としてⅡ型コラーゲン、その他の軟骨成分に対する抗体や種々の自己抗体の関与が考えられるが、不明な点が多い。

臨床症状

耳症状:耳介軟骨炎(80%以上) ※眼症状を初発とする場合は10%(耳介軟骨炎より眼症状が先行した場合、初期診断は困難である。) 「強膜炎をみれば、耳をみる」という臨床的な習慣が重要である。

予後

8年生存率は94%(気管閉塞等)

治療

ステロイドや免疫抑制剤の全身投与。通常はステロイドのみで症状が改善することが多い

注目の記事

熱傷

≪病態≫ 熱の作用で、細胞レベルでたんぱく質が変性することにより生物学的活性が失われ、膜脂質の流動性が高まり、膜内の酵素活性が失われ、細胞機能が障害される。 熱の直接作用により、表皮や真皮に障害が …続きを読む…