網膜静脈分枝閉塞症

病態

網膜静脈の動静脈交差部での閉塞であり、網膜静脈閉塞症の70〜85%をしめる。動静脈交差角の小さい第1および2交差部、動脈が静脈の上を交差する部位に多い。黄斑浮腫を合併すると視力障害を発症する。

症状

網膜静脈閉塞部より扇形に広がる網膜出血が特徴である。綿花状白班を認める例も多い。

検査

眼底検査、蛍光眼底造影検査(FAG)、光学的干渉断層計(OCT)など

治療

1、網膜血管新生血管予防

網膜毛細血管閉塞領域に対してscatterレーザー光凝固が施行される。

2、黄斑浮腫改善目的

BRVOの黄斑浮腫については自然改善するものも多く、今のところ国内でコンセンサスのとれた治療は特にはない。2006年臨眼のシンポジウムによると、発症後約3カ月は視力変動の激しい時期でもあり、3ヶ月くらいは特に積極的な治療はせず様子をみることが多い。発症直後の矯正視力0.2辺りを境に視力予後の良いものと悪いものと分かれる傾向があるとされる(飯田先生)。FA上閉塞領域の虚血変化が強く、その部位からの浮腫が黄斑部に波及しているような場合には、虚血領域はハンフリーでもともと網膜感度が非可逆的にかなり低下していることから、ある程度強い凝固を行って浮腫を消退させることにより黄斑部の視機能改善効果が得られる(飯島先生)。その他、発症後3ヶ月から6ヶ月くらいの間に経過に応じて以下のような治療が施設により行われている。

トリアムシノロンテノン嚢下投与、トリアムシノロン硝子体投与、硝子体手術、網膜格子状光凝固など

一部の施設にてt-PA硝子体投与、抗VEGF抗体硝子体投与の有効性について報告されている。

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