門脈圧亢進症

≪病態≫
門脈系の血行障害により、門脈圧が上昇した病態。

≪症状≫
体循環系へ側副血行路と形成し、脾腫、脾機能亢進を生じる。
側副血行路としては、胃・食道静脈瘤。腹壁静脈怒張、内痔核などがある。
食道静脈瘤が破綻した場合、致命的な大出血を起こす。
また、肝内に血流がうっ滞すると、肝より腹水が漏出貯留する。

≪分類≫
・肝後性…右心不全、Budd-Chiari症候群
・類洞性…肝硬変
・前類洞性…突発性門脈圧亢進症
・肝前性…先天性、腫瘍

注目の記事

dermoid cyst(成熟嚢胞性奇形腫)

≪概念≫ dermoid cystは成熟した三胚葉成分から構成される。嚢胞は重曹扁平上皮でできた強靭な嚢胞壁で覆われ、正常卵巣とは明確に区別される。嚢胞の一部は皮脂、毛髪、歯牙、骨、軟骨、神経組織、 …続きを読む…