≪病態≫
比較的末梢の静脈血うっ滞や静脈壁の菲薄化により、静脈が拡張した状態。
≪下肢静脈瘤≫
・1次性:表在静脈弁の障害。リスク因子として高齢、肥満、妊娠があげられる。
・2次性:深部静脈弁の障害。背景因子として血栓性静脈炎、静脈血栓症があげられる。
≪胃食道静脈瘤≫
肝硬変やBudd-Chiari症候群などにより、門脈系血流の下大静脈への流入が減少し、静脈を介した側副血行路への血流が増加した結果、胃静脈瘤や食道静脈瘤となる。
通常無症状だが、破裂すると大量出血となる。
治療:静脈結紮術、静脈硬化療法、静脈離断術