ホルネル症候群

ホルネル症候群 顔面、眼へ分布する交感神経の障害で生じる。 縮瞳、眼瞼下垂(下眼瞼も挙上し瞼裂狭小と言われる)、発汗減少が主徴候。 視床下部から下行した交感神経経路はC8からTh1レベルでシナプスを変え脊髄を発し、上頸神経節に至る。 ここでさらに節後線維にシナプスを変え頸動脈にそって神経叢を形成、発汗、立毛筋を支配する線維は外頸動脈に沿って、瞳孔へ向かう線維は内頸動脈にそって走行する。瞳孔への線維は海面静脈洞で、わずかに外転神経にその後三叉神経第一枝に合流し瞳孔括約筋へ向かう。 この経路のどこで障害が生じても発症する。

原因として臨床的に重要なのは肺尖部のPancoast腫瘍、内頸動脈解離、小児で神経芽腫など。

診断 節前性、節後性ホルネル症候群ともコカイン点眼にて散瞳しない事で診断できる。 節前性、節後性の鑑別にはチラミン点眼を用いる。散瞳すれば節前性、散瞳しなければ節後性障害である。

治療 原疾患の治療を行う。

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