腎性骨異栄養症
〈概念〉
・ 透析患者に合併する骨病変を総称していう。
・ 腎はP、Caの代謝とVit.D活性化に関与していることから、本症が起こりうる。
・ 病型として、骨軟化症とに時勢副甲状腺機能亢進症による線維性骨炎、また両者の合併もみられる。
※透析骨症:腎性骨異栄養症、アルミニウム骨症、アミロイド骨症などをいう。
〈好発〉
長期透析患者
〈症状〉
骨軟化症・線維性骨炎:骨・関節痛、関節変形、多発性の病的骨折など
〈検査〉
・ 単純Xp:手指骨の骨膜下骨吸収像、頭蓋骨のsalt and pepper、腰椎骨のrugger jersey
・ 確認検査として、次のものを行う。
① 骨塩定量(CTなどで)
② PTH↑、Ca↓、P↑、Vit.D活性↓
③ 副甲状腺エコー、シンチ、CT
〈治療〉
・ 活性型Vit.D3の補充療法と、適正なCa、Pコントロールにより、骨病変の進行を予防
・ 肥大した副甲状腺の亜全摘を行うことも。